電子版 季刊誌「マクロビオティック ジャーナル」2025年冬号を発行しました！

2025年10月18日に桜沢如一生誕記念「第5回マクロビオティック研究大会」が日本CI協会と正食協会の共催で開催されました。
今回、桜沢資料室のメンバーによる共同発表は、「”マクロビオティック”という用語の起源と定義の変遷」と題され、「マクロビオティック」という用語が、もともとどういった意味があったのか？桜沢如一はそもそもどういう意味で使っていたのか？そして、時代が進むとその意味がどう変化していったのか？を豊富な第一次資料と調査によって解明しようとするとても興味深い研究発表でした。

インターネットやAI翻訳の精度の高まりから、世界各国の実践者や指導者・研究者との議論や交流が活発になっている現状で、その共通言語である「マクロビオティック」という用語がどのような定義で使われているかを把握することはとても大切なことになります。

今号の特集は、この共同発表を中心に、メイン登壇者の正食クッキングスクールのベテラン講師小松英子さんとペルー出身でドイツに38年在住の講師イルマさんの発表をレポートします。

小松英子さんは、ベテラン講師でありながら先日クッキングスクール リマのアドバンスⅡコースを修了しました。その探求心が存分に発揮された発表は、ヒンドゥー教の教えであり、人生の４つの段階を示す四住期の区分を使ったご自身の人生におけるマクロビオティック思想の深まりを語ってくれました。
イルマさんはペルー、アメリカ、ドイツ、スペインなど世界での生活の中で、マクロビオティックを学んだ経験から、各国の文化の違い、
そして桜沢如一、久司道夫、菊池富美雄などの系統を分類し、その特徴の違いをまとめてくれました。
そして、現在在住しているドイツでのマクロビオティックの現状と課題を詳細に報告してくれました。

「まくろびと」は、クッキングスクール リマの専任講師であり、名古屋校の主宰や自然食品店の経営など多方面に活躍する大島弘鼓さん。
「プロフェッショナルメニュー」は、長野県安曇野市の古民家料理店「お野菜懐石&Organic Cafe manaya」が登場します。
和食の板前経験の長い太田勉さんのマクロビオティックへの想いが詰まった懐石料理をぜひご賞味下さい。

そして「提言」では、チネイザンセラピストのYukiさんが内臓と感情、そして食べ物の関係を論じ、
「論考」では、整体師である森永育未さんが、「原始反射・判断力・脳波」と題し、桜沢如一の判断力の生理学的構造論を元に、
体の世界と心の世界をつなぐとても新鮮な視点を論じてくれています。

お二人の手技療法の経験から導き出された新時代の身体論は必読です。

 マクロビオティックジャーナルはこちら

※閲覧＆ダウンロードは、無料会員に登録して下さい