特集
里山の自然と季節のひとしな 二十四節気だより
~白露・秋分~
2023年4月から1年間、オーサワジャパン公式Instagramで連載し、好評だった「里山の自然と季節のひとしな 二十四節気だより」。
「あわ里山ごはん るんた」主宰 米山美穂さんから届く、四季折々の自然や作物とお料理は、季節を感じて、健やかに、心豊かに過ごすためのヒントになります。
●米山美穂さんプロフィール
マクロビオティック クッキングスクール リマ 師範科 修了。
千葉の安房へ移住し、自然とつながった暮らしをしながら、穀物と地元の新鮮な旬のお野菜のお料理(完全予約制)や料理教室、ケータリングの「あわ里山ごはん るんた」を営む。
白露<はくろ> 9月7日頃
昼と夜の気温差が大きくなると、明け方、草花に露が宿ります。朝の陽の光にキラキラ輝くそれを、昔の人はそれを「白露」と表し、その美しさの中に季節のうつろいを感じていました。日中はまだ暑くても、夕方には爽やかな風が吹き、トンボが舞い、日暮れも少しずつ早くなってくる頃。ブドウや梨、栗、柿など、日本古来の果物たちも出始め、秋の味覚の楽しみも増えてくる嬉しい季節です。
白露の一品はこちら <秋茄子の蒲焼き>
秋分<しゅうぶん> 9月22日頃
彼岸花が咲き始め、春分と同様に昼と夜の長さが同じとなる、まさに中庸のときを知らせてくれています。秋分の日は世界中どこででも、太陽は真東から昇り、真西に沈む日。自分の場所から日の出や日の入りを意識して見てみてはいかがでしょう。これから日はどんどん短くなり、いよいよ本格的な秋の到来。穀物は実りの時を迎え、収穫をお祝いし、恵みに感謝を捧げる行事やお祭りが各地で行われます。
秋分の一品はこちら <もちアワの変わりおはぎ>
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次回は「寒露・霜降」、10月頃にお届けします。
どうぞお楽しみに。