特集
里山の自然と季節のひとしな 二十四節気だより
~立冬・小雪~
2023年4月から1年間、オーサワジャパン公式Instagramで連載し、好評だった「里山の自然と季節のひとしな 二十四節気だより」。
「あわ里山ごはん るんた」主宰 米山美穂さんから届く、四季折々の自然や作物とお料理は、季節を感じて、健やかに、心豊かに過ごすためのヒントになります。
●米山美穂さんプロフィール
マクロビオティック クッキングスクール リマ 師範科 修了。
千葉の安房へ移住し、自然とつながった暮らしをしながら、穀物と地元の新鮮な旬のお野菜のお料理(完全予約制)や料理教室、ケータリングの「あわ里山ごはん るんた」を営む。
立冬<りっとう> 11月7日頃
暦の上では冬となり、木枯らしが木の葉を散らし、景色も冬の色へと変わり始めます。松の木にこもを巻いたり、雪吊り、雪囲いなど、寒い地方では雪に備えた準備も万端。酉の市や七五三などもこの頃の行事です。旧暦十月の初亥は「亥の子の日」といわれ、その日に「炉開き」や「こたつ開き」をすると火事にならない、という江戸時代からの縁起担ぎがあります。空気も乾いてきたので、野菜や果物、きのこ類など、いろんなものを干すにもいい時期です。
立冬の一品はこちら <レンコンとサツマイモの甘酢炒め>
小雪<しょうせつ> 11月22日頃
まだまだ寒さも序の口なので「小雪」(次候は「大雪」)。
日中はポカポカした小春日和の日もあって、春の花が狂い咲きすることも。
蜜柑や柚子も色づく頃です。この時期の勤労感謝の日(11月23日)は、もともと五穀豊穣を祝う新嘗祭(にいなめさい)の祭日で、飛鳥時代から続く伝統行事と言われています。
白菜や大根などの冬野菜も出始め、鍋料理など温かいものの美味しさが体に染みます。
小雪の一品はこちら <ホットジンジャー>
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次回は「大雪、冬至」、12月頃にお届けします。
どうぞお楽しみに。