特集
里山の自然と季節のひとしな 二十四節気だより
~啓蟄・春分~

2023年4月から1年間、オーサワジャパン公式Instagramで連載し、好評だった「里山の自然と季節のひとしな 二十四節気だより」。
「あわ里山ごはん るんた」主宰 米山美穂さんから届く、四季折々の自然や作物とお料理は、季節を感じて、健やかに、心豊かに過ごすためのヒントになります。
●米山美穂さんプロフィール
マクロビオティック クッキングスクール リマ 師範科 修了。
千葉の安房へ移住し、自然とつながった暮らしをしながら、穀物と地元の新鮮な旬のお野菜のお料理(完全予約制)や料理教室、ケータリングの「あわ里山ごはん るんた」を営む。
マクロビオティックジャーナル 2024年冬号にも、米山さんのこれまのでご経験やマクロビオティックとの出会い、里山での暮らしを始めるまで、今のライフスタイルなどをじっくりとうかがったインタビューを掲載しています。ぜひご覧ください。
啓蟄<けいちつ> 3月5日頃
土の中で冬籠りしていた虫や小動物たちが、陽気に誘われて、姿を現わし始めるころ。野山では菜の花、タンポポ、スミレなど、春色の花も次々と咲き始め、目にも見える形で春がやってきます。この時期旬でもある、ヨモギやツクシ、ミツバやセリなど、苦味や香りのある野草をいただいて、私たちの体も目覚めさせましょう。
啓蟄の一品はこちら<ノカンゾウの酢味噌和え>
春分<しゅんぶん> 3月20日
春分は昼と夜の長さが同じとなり、陰陽のバランスがとれた中庸のとき。世界中どこから見てもこの日はおひさまが真東から昇り、真西に沈み、仏教ではお彼岸の中日にあたります。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、ようやっと寒さも和らぎ、全国で桜の開花宣言も聞かれるころ。新たなことを始めるのには春分が吉日。この日はぜひ朝日か夕日を拝み、太陽にチューニングして、新たな一歩を踏み出しましょう!

春分の一品はこちら <ヨモギの米粉蒸しパン>
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1年間お届けしてきた『里山の自然と季節のひとしな 二十四節気だより』、今回が最終回です。
連載は終わりますが、季節はめぐり続けます。
次の二十四節気は<清明・穀雨>。
これからも季節に合わた暮らし方で、心も身体も整えていきましょう。