特集
玄米ごはんのおいしい炊き方
 
      「お米をなるべく丸ごといただく」という“一物全体”の考え方は、マクロビオティックの基本となっています。
玄米は、丁寧に洗って炊き、食べるときにはゆっくりと噛んで味わうのが基本。「200回噛む」という教えもあり、五感を使って食事を楽しむ時間となります。
とはいえ、毎日玄米を炊いて食べるのは、忙しい現代人にとって少しハードルが高いかもしれません。そんな方には、まずは週末だけ玄米ごはんを炊いてみるのがおすすめです。
今度のお休みは、玄米ごはんを炊いてみませんか。
おいしい玄米を炊いてみましょう
「玄米って炊くのが大変そう…」と思われがちですが、玄米モードが付いている炊飯器も多くあり、また、白米モードで手軽に炊ける玄米もあります。土鍋や圧力鍋でも、コツさえつかめば簡単に美味しく仕上がります。
マクロビオティックでは、玄米を炊くときに少量の塩を加えるのが特徴です。それぞれ炊き上がりや食感が異なるので、お好みや体調に合わせて炊き方を選びましょう。
土鍋・・・サラっと軽い食感
■材料(7~8人分)
・玄米 3カップ
・水 玄米の1.5~1.7倍
・塩 小さじ1/3
〈玄米の洗い方〉
1.バッドなどを用意し、玄米の籾などを取り除き、選別する。
2.水の中で玄米を両手の平でしっかりこする。水が濁らなくなるまで洗い、ザルに取る
3.ザルに取った玄米をそのままボウルに入れ、玄米がかぶるくらいの水を入れて振り洗いして、水を切る。
*ひらがなの「い」の字を書くようにざるをゆすり、90度まわしてもう一度「い」の字にゆする。
 
■作り方 〈浸水しないとき〉
1.玄米を洗う。(玄米の洗い方参照)
2.鍋に玄米、水、塩の順に入れ、内蓋(皿などでもよい)をして、蛍火に30~40分かける。
3.火を強め、蒸気が上がったら5~10分そのままにし、においが変わったらすぐに火を弱め、蛍火で1時間ほど炊く。
4.火からおろし、すぐに天地返しをして10分蒸らす。
 
■作り方 〈浸水するとき〉
1.玄米を洗う。(玄米の洗い方参照)
2.鍋に玄米と分量の水、塩を入れ、約7時間浸水させる。
※浸水したとき水が臭う場合は、数回水を換える。換える水の量を計っておく。
3.内蓋をして〈浸水しないとき〉の2~3を参照にして炊く。

【レシピ動画】玄米のおいしい炊き方(炊飯用土鍋)
圧力鍋(直炊き)・・・ふっくらもちもちとした炊き上がり
■材料(炊きやすい量・3カップ分)
・玄米 3カップ
・水 3.6〜4.2カップ(玄米の1.2〜1.4倍)
・塩 小さじ1/3
 
■作り方
1.玄米を洗う。(玄米の洗い方参照)
2.玄米を分量の水、塩と共に鍋に入れ、蛍火(ごく弱火)に30~40分かける。
3.火を強め、蒸気が強く出てきたら1~2分そのままにし、すぐに火を弱めて蛍火にし、圧がかかった状態を保ちながら30分以上炊く。
*ガスマットを敷くと焦げにくい。
4.一呼吸強火にして火からおろし、圧を抜いて、ごはんの上下を返すようにして混ぜ(天地返し)、10分ほど蒸らす。
*ごはんに十文字を入れて、1/4ずつ返すとラクにできる。
 

【レシピ動画】玄米のおいしい炊き方(圧力鍋)
圧力鍋(カムカム鍋)・・・ふっくらとした炊き上がり
■材料(作りやすい量:2カップ分)
・玄米 2カップ
・水 2カップ
・塩 小さじ1/5
 
■作り方
1.玄米を洗う。(玄米の洗い方参照)
2.玄米を分量の水、塩と共にカムカム鍋に入れ、蓋をする。
3.圧力鍋に6のカムカム鍋と水(分量外)を入れる。水の量はカムカム鍋の蓋より5cmくらい下まで。
4.中火にかける
5.圧が上がり蒸気が出てきたら1分そのままにして、すぐ火を弱め、圧が下がらない程度の火加減にして60分炊く。
6.火からおろし、圧力を抜く。
7.圧力鍋からカムカム鍋を取り出し、天地返しをして10分ほど蒸らす。

【レシピ動画】玄米のおいしい炊き方(カムカム鍋)
玄米ごはんをおいしくするポイント
・ご飯を蒸らし終わったら、しゃもじで鍋の周りをぐるりと1周し、十字を切って天地返しをすると、ふんわりほぐれて炊き上がりのムラが均一になります。

・古かったり、産直市場で手に入れた玄米は、虫食いがあったりや籾がついていたりすることがあります。その場合は、選り分けましょう(籾よりといいます。籾は爪でかんたんに剥くことができます)。
・お手持ちの圧力鍋の圧が弱い場合は、炊く時間を長めにしてみてください。おいしいと感じる炊き時間や水加減をみつけてくださいね。
 
レシピ元/レシピ制作者 マクロビオティック クッキングスクール リマ
 
      








