特集
新しい年を健やかに。1月の暦と食のお話
清々しい気持ちで迎える新しい年。1年の目標を立てるかたも多いのでは。特に健康について、「毎日運動をする」「1日●km走る」「体重●kg痩せる」などの志を立てるのも素敵ですね。
1年の始まりには、身体を内側から調えるために、理にかなった習わしがいろいろあります。先達の知恵を借りて、節句や暦に合わせて過ごすと、無理なく健康な身体に調える習慣が身につくかもしれません。
1/7 七草粥
1/7は人日の節句と呼ばれ、年が明けてから初めて訪れる節句です。
春の七草を入れた、七草粥をいただく習慣があります。新年に若芽をいただくことで、元気を得ようという習わしです。またお粥は米を柔らかく炊いているので、正月の疲れた胃腸をいたわる意味もあります。いただく時は、飲んでしまわず、しっかり噛んでいただくようにしましょう。
七草がゆのレシピはこちら
1/11 鏡開き
1/7までの松の内が明けた1/11は、鏡開きです。松の内が15日までという地域では、1/15または1/20に行われています。年神様へお供えした鏡餅をいただくことで、その霊力をわけていただいて、新年の無病息災を願います。
鏡開きでいただきたいのはおしるこ。このおしるこに使う小豆は、昔から魔除けの力があると信じられており、食べて無病息災を願います。実際に、小豆は食物繊維を含んでいるので、お腹に嬉しい食材。積極的にいただきたいですね。
鏡開きをするときに、鏡餅を切るのは縁起が悪い、ということから木槌などで割るものとされています。ただ、最近の鏡餅はパウチされていますし、そもそも木槌がないご家庭も多いのでは。
そんな場合におすすめなのは、ふやかして茹でる方法。しばらく水につけた餅を、お湯に入れ、しばらく茹でると、柔らかくなります。煮立てると餅が溶けてしまうのでご注意を。餅が柔らかくなったら火傷に気をつけてちぎり、おしるこや雑煮にしましょう。
「オーサワのつぶしあん」で簡単おしるこ
■つくり方
餅は上記の方法でちぎり分ける。
鍋に一人分「オーサワのつぶしあん」100gにつき70mlの水を注いでよく混ぜて、柔らかくした餅も入れて温める。
温まったら椀に入れ、温かいうちにいただく。
1/15 小豆粥
1/15は小正月。朝に米と小豆を炊いた小豆粥をいただく習慣が広く見られます。こちらも小豆を使います。昨年の秋に収穫された新豆を使って、ぜひ味わいたいですね。
おめでとう(小豆入りの炒り玄米粥)のレシピはこちら
1月の異名である「睦月」。お正月に家族や親戚が一同に集まって宴をし、仲睦まじくしている様子から「睦び月(むつびつき)」となり、それが「睦月」となった、と言われています。(*諸説あります)
家族や親しい人とともに楽しく過ごすことも心の健康には大切ですね。美味しく、健康で新しい一年が過ごせますように。